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ビルチェス伯爵夫人の肖像画

ビルチェス夫人
 



写真の絵はポスターである。

娘が学生のときにプラド美術館に行き、お土産に買ってきたもの。

楕円形の額に入れるため周りをカットしてしまってごめんなさいです。




夫と二人でスペインを訪れたとき、わたしたちもプラド美術館へ。

長い行列ができていて込み合っていた。

前に並んでいるご夫婦の奥さまのほうが後ろのわたしに話しかけてきた。

「二人でいると喧嘩しません?」

「しょっちゅう小競り合いをしていますよ」

「あら、ウチは大競合いですわ」

こうしてお喋りをしていると時の立つのも気にならなくなった。




美術館の中は広く、始めこそ丁寧に順番に見ていたが、やがて早足になり、飛ばし、

走りすぎることに。

途中で日本人のツアーの団体がいると、さり気なく近づいて説明を聞いたりもする。

20年も前は音声ガイドもなかったので、頭にある絵画の説明書きを思い出しながら

見て回った。




出口に日本語の本があり、美術館所蔵品のセレクション100点などという

ものを見つけた。

必見の絵画だけを載せているもの。

次回は100点に絞って見ましょう。




建物を出て、ふと見るとあちらにも小振りな建物が……。

入ってみると、写真の「ビルチェス伯爵夫人の肖像」があった。

えっ、あっと驚いた。

薄暗い我が家に掛っている夫人はずーっとグリーンのドレスを着ていると思っていた。

ブルーだったのね、、、、。

ガラスも反射して写りがよくないので、 Website より画像を拝借。




伯爵夫人ビルチェス



      原画は126x89センチの大きさ

      画家 フェデリコ・デ・マドラーソの作品 

      製作は1853年

      モデルは アマリア・デ・リヤノ・イ・ドトレス



伯爵夫人の肖像で、この絵は19Cのスペイン・ロマン主義の最高傑作といわれている。

伯爵夫人32歳のときだというから驚き!

このしっとりとした優雅さと気品がその若さで出せるとは……。




日本人にも人気の絵画で、見られてよかった、出会えてよかった旅だった。

スペイン人はおしなべて背も高くはなく、街を散策しても違和感はない。

ちょっとした店に飛込みで入っても、まちがいなく美味しかった。




夏限定で南スペインを周る豪華寝台列車があり、なかなか切符が取れないのが

悩みで、いつかは行ってみたいと思っている。





工藤村正のリトグラフ

むらまさ全身
     Pink Love Portion 123x51センチ  リトグラフ




工藤村正という画家の絵をご紹介。

昭和24年生まれ、現在はアメリカ在住。




15、6年前、何かの基金集めのパーティで、サイレント オークションがあった。

席に着く前に、展示されている品のほしいものに値段をつけておく。

この絵をやや離れたところから見てとても気に入り、近寄ってみると一人記入が。

これが夫だったのだ。

最低価格のところに、ユーモアで priceless とあった。

終わってみれば、この絵は我が家の言い値で落札!

つまり他に希望者がいなかったわけである。



手に入れてから知ったのは、わたしたちの友人が工藤村正氏に寄付を依頼したもので、

「いい買い物をしましたね」といわれた。



絵のタイトルでもお分かりのように、ちょっと意味深長なものがあるが……。

彼の絵は扇情的なものが多い。

LA近郊にお住まいで、いろんなところで彼の絵には出会っていた。

美容室に掛っていた絵がとても好きで、印象的だった。

団扇を持った、おかっぱの髪形をした女性が、肉感的な肩をちょっと見せている、

それだけで充分お色気があった。



むらまさ顔



この顔が、偶然にも高校時代の知人にとてもよく似ている。



むらまさ中央



サロンだけを纏った姿はインドネシアの女性のようでもある。

バックに「愛」という漢字がまるで背景の如く書かれているのがわかる。

腰紐の金がメタリックな感じで、光って美しい。



足元むらまさ



直筆のサイン。

アメリカで活躍している画家にもう一人、ヒロ・ヤマガタがいる。

底抜けに明るい彼の絵をご覧になった方も多いでしょう。








ペン画に挑戦しました

3枚のカード



猫好き?

嫌いじゃない。

だって抱っこさせてくれないもン、、、



油絵を習っていたとき、先生がいろんなことに挑戦させてくれた。

その一つに「ペン画」があった。

仔猫の写真集から練習として、この3枚を描いてみた。




アメリカ生活ではカードをよく利用する。

お招きの後の thank you card 、病気見舞いの get well card 、転居通知。

greeting card というクリスマスや誕生日の挨拶に使うカードも。

日本と同様にお祝い事やお悔やみにカードを出す。

またプレゼントにも添えたりする。




先生のお薦めで、完成したペン画を縮小してカードにした。

右の最初のカードを200部、あとは100部ずつ作ったがなかなか使い切れない。

残ったカードが引き出しに、まだいっぱいある。



ねこ1’

     初めてのペン画



’猫2

     左の猫がワタシに似ているとか……



猫3

     子供に人気のカード




中は無地なのでどのケースにでも使える。

バザーにセットで出品もした、お役立ちのカードである。





     

一枚の絵によせて……

絵額
     52x60センチ



題名もついていないこの額に入っている絵について。

1998年、ニューヨークのセントラルパークに面したホテルに泊まった。

散歩をしているとアンティークショップが何軒か目に飛び込んできた。

その中の一軒が閉店セール!

なんでもトランプ氏がここにホテルを建てるので越すことになったとか。

冷やかしに眺めていると、写真の絵。

出会ったしまった。

目が合ってしまった。

板に描かれた絵で、題名もなければ、画家にも心当たりはない。

いわゆる氏素性の定かではない、出所不明の画である。

気に入ってはいるが、、、とためらっているとあっさり安く負けてくれた。




さあ、この絵のストーリーを作り上げましょう。


3額絵

  

  ・「ベスから。 試験も済んだので帰ってくるそうよ」
   「お嬢さまのお友だちにもお知らせしませんと」


  ・「お義母さまのご病気も治って、春には遊びにこられると、、、」


  ・「旦那さまがお戻りになるそうよ。 こんどのお仕事は長く掛かったわね」


  ・「まあ、またあの方からだわ」

   「奥さま、びしっとお断りなさいまし」



などと、想像をたくましくしてみたり……。




ナポリにある「カポディモンテ美術館」に、この絵と構図がよく似ている絵がある。

嬉しい便り、心弾む知らせ、、、、

間違っても請求書だったり、悲しい通知の手紙ではないでしょう。



あなただったら、どんなお話を創りますかしら?






絵本、一冊だけ作りました

絵本DSC00447




世界に一冊しかない絵本、しかも絵本作りはこの一冊だけ。



油絵を習っていたとき、手作り絵本の会のメンバーが5人中3人いた。

誘われるままに、すでに5年生だった次女の幼かった頃をモデルに描いてみた。



ちょうど発表会の前とあって、右往左往しながらも必死で作り上げた。

みなさん、何冊目かという方々はお上手で、どなたもワタシにとって先生ばかり。




    テーマは人口増加と汚染された地球環境を改善するために発明した薬。

    一粒飲めば人間と動物が半分のサイズになる。

    異変を察した飼い犬のチャビーは薬を飲まずに逃げていってしまう。

    世の中が混乱する中、やっと戻ってきたチャビーも薬を飲んでめでたく半分に。




排気ガス

地球が汚染されている様子




動物

いろんな動物たちが薬を飲んだあとにどうなるか……




とチャビー

仲良く遊んでいるところ




猫

小鳥と猫の関係




帰るチャビー

チャビーが帰ってきた!





サイズが大袈裟すぎる嫌いはあるが、面白さをだすために強調してみた。

発表展示会の日に取材に来た朝日新聞がこの絵本を「社会派絵本」として取り上げた。

なんといっても本を薬ビンの形に切る作業が大変。

裏表紙はビンのなかに薬が一粒だけ残った状態を描いた。



発表会の後すぐにジャカルタに引越したため、手作り絵本はこの一冊のみ。

油絵もやめてしまった。

残念なのは引越しの多い人生で、なにごとも中途半端で終わることが多かったこと。



遊びに来た孫たちが何年かおきに、何度も読んでくれるのがうれしい。






模写しました、二枚も。

四角宮永



宮永岳彦の絵を模写してしまいました、無断で。



1980年ヒューストン、母が手紙に同封してきた一枚の新聞の切り抜き。

             (現在の新聞と違って、写真が鮮明ではなかった)

10x25センチほどの小さな紙切れだったが、油絵を習っているわたしに模写して
ほしいと。

先生に伺うと大丈夫だということになり挑戦!



絵は本人の心象を映すといわれるが、模写は、あくまでも真似である。

モデルを描こうとするオリジナルな思いはなく、真似ることにのみ専念。

ところが大発見があった。



母のために仕上げた絵を私もほしくなり、また同じものを描いた。

自分用には気分を変えて、キャンバスは楕円形にしてみた。


楕円宮永


最初の絵を描いたときは、辛くて悲しみに心がふさぎ、怒りも内包していた。

出来上がった絵を較べてみると二枚の絵は、女性の顔つきが明らかに違うのである。

二枚目のほうは、やや落ち着いて穏やかな気持ちになれたものか、、、、


アップ宮永四角
          一枚目


アップ宮永楕円額
          二枚目




単なる目の位置の違い???と言われればそれまで。

でもでも、あのときのわたしの気持を反映しているのだと思いたいのです。






アンティークの挿絵を額に入れて

バルセロナ 挿絵の額
       

スペインのバルセロナで土産物店のひしめき合う通りから、一本それて路地を入ると、
歩いている人たちも土地風の感じがする……。

そのような雰囲気の中で見つけた一軒の挿絵専門のアンティークの店!

広い店内に規則正しくテーブルが壁際と真ん中にいくつも配置され、
そのテーブル上には20-30センチずつ挿絵が重ねて置かれていた。

なにかの本の中にあったページを一枚ずつ外して、重ねて置いているらしい。

その膨大な数の中から、これはもう偶然の出会いというしかないチャンスで、
二枚の挿絵を見つけた。 

グリーンが好きな私は、インテリアにマッチすることを考慮に入れて
この二枚を求めた。

20世紀初頭のものでアールヌーボーの影響を受けた、またはそれを意識した内容の本
の挿絵だったのかと想像する。

ロサンゼルスに持ち帰り、早速額縁をオーダーに。

あれこれと時間をかけて相談をした結果、空気が一切入り込まないミュージアム
仕上げが良いというアドバイスがあった。

10年も経つとシミが浮いてきたのは、仕上げの悪さより、ウチの環境の悪さだと
思いたい。


アドバイス

 室内に絵を飾るときは、絵の雰囲気、色、額縁などをよく吟味して買いましょう。

 室内中、あるスタイルでまとめるのもよし、また一点だけ異なるものを飾るのもいい
 ものです。

 たとえばモダンな部屋に、一枚泰成名画が堂々と掛けられているのは素敵でしょう。
 しかもごてごての金の額縁なんかに入っている……。

 また、まるで西欧風の部屋に一枚の墨絵が飾ってあるのは意表を突いて印象的。

 高価でもないポスターも、部屋にマッチしていれば個性がキラリと光りますよ。


名づけて、「私の貴婦人」

私の貴婦人
     Gustav C.L.Richter 1823-1884


LAのアンティーク ショップで見つけた、出会えた一枚の絵。

この店は家具がほとんどで、ほんの少し、店主がたまたま気に留めた食器や
小物、インテリア グッズなどが申し訳程度に置いてある。

暇があるとアンティーク ショップを覗きに行っていたわたしは、家具の間を
歩いていて、ふと見上げた壁に写真の絵を見つけた。

ふっくらとした優しそうな顔。

魅せられて、虜になって、彼女に会いに通った。

あまりにも長く立って見ていると、店員が椅子を勧めてくれた。

値段の交渉。

絵の価値もわからず、オーナーのコピーした紙を見て、信じることにした。

ドイツで生まれ、フランスなどで活躍した画家。

ある老婦人が亡くなったあと、家族が家具などと一緒に二枚の絵も
手放したらしい。

一枚は売れて、こちらが残ったほう。

この絵には素人が修復したと思われる大きな傷が2箇所ある。

それで安く手に入れられた。  半年掛った。

この婦人は仮面舞踏会に行くのか、お忍びで出かけようとしているのか。

マントの下の髪は白髪混じり。

この絵の薄いグリーンのドレスに合わせて、絵を飾る壁面を
グリーンに塗った。

「私の貴婦人」と家では呼んでいるが、気の利いた名前はないかしら。








顔赤らめたデッサンのクラス

デッサン 黒人
      

ビバリーヒルズ高校のアダルトスクールでデッサンのクラスをとった。

先生は小柄でプリプリと可愛い、40歳くらいの女性。

生徒は男性のほうが多く、12、3人くらいのクラス。

継続してクラスを取っている人が多いようで、和気あいあいとしたムード。

モデルが入ってきた、しかもいきなりの女性ヌード。

慌てたわたしは、真っ赤になる自分が分った。

隣のおばあちゃまが、「あら、若い男の子も来るわよ」とウインク。

最初は瞬間的なポーズをとる。手を上げ、足を広げ、逆立ちまで。

ささっと動きを捉えて描かなければならない。

モデルは老若男女に白人、黒人、インディアンも来た。

そのうち2割くらいが着衣だった。

描くほうも、描かれるほうも淡々とし、ある若いモデルの男性は休憩時に
文庫本を読んでいた。

ヌードモデルは貴重なはずなのに、頭部しか描かない人が。

反対にある一部しか描かない人も。

ウチのキッチンには描いた絵が立てかけられ、1週間鑑賞に晒される。
夫が、「こんなはずはない、誇張だ」と評する黒人の全身。

20人以上のモデルを描いた。 詳しくなりましたわ。



国立西洋美術館

カポディモンテ
    上野 国立西洋美術館にて


ナポリにあるカポディモンテ美術館から80点の絵画と素描が出展されている。

ナポリは映画「旅愁」にもあったように、風光明媚な独特の雰囲気を持った
町だったらしい。

現在では治安が悪く、10年位前に南イタリアを旅したときのガイドさんは
バスを降りての散策を許さなかった。

ナポリの山の上を意味するカポディモンテ。
ここにある美術館はコレクションを収蔵するためだけに建てた宮殿である。

今回上野にやって来た展示品を見て3点ばかり気がついたことを。

1・展示の表紙の如き役目をしている「貴婦人の肖像」
    TVの宣伝番組でイタリア男性たちが、理想の女性像だと言っていた。
    どこか東洋的で、顔の道具立てが大袈裟なイタリア女性から見ると
    いいのかもしれない。

2・ベルナルディーノ・ルイーニの「聖母子」
    あら、ダ・ビンチの「岩窟の聖母子」のマリアさまにそっくり。
    調べると、彼はレオナルドの弟子で、ずいぶんと影響を受け、共に
    制作もした。
    彼の作品の多くはレオナルドの作品とみられてきたという。

3・展示の仕方 (世界中の大きければ大きいほど、有名であれば有名であるほど)
    
    部屋の中を右往左往せずに順序良く見られる方法はないのか。
    
    一つを見終わり部屋を出ると、左右にずらりと部屋が。
    しかもその部屋たちの脇にまた部屋が左右に……。
    見落としを気にしていると相当ストレスがたまる。

    何日間かかけてみるにしても効率はすこぶる良くない。

    例えば左側の壁伝いに見てゆき、最後にUターンして壁伝いに戻れば
    全てを見られる、とはゆかないのか。


こぼれ話

  スペインのプラド美術館には厳選名画100点が載っているパンフレットがある。

  あるツアーではルーブル美術館でガイドが必見作品のところへ案内してくれた。
  23年前に見たモナ・リザはケースには入ってなかった。

  夫が出張で初めてルーブルに行ったときモナ・リザがなかった。
  聞けば「今、日本に行っています」ですって。

  モナ・リザしかり、サンペドロ寺院の「ピエタ」も近くで見られた。
  今では遠くから硝子越しに見なければならない。
  観光客の行儀の悪さからきた防衛策だという。
  なおおかしかったのが、イタリア人が一番お行儀が悪いとか。

      
    

プロフィール

白秋マダム

Author:白秋マダム
 
海外生活17年間の思い出と、
時事雑感、日々の暮しについて
エッセイを書いています。

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