いろいろクリーマー・コレクション -その3-

クリーマーもミルクを入れるだけではなく、お花を活けてもよい。

特別なドレッシングやグレビーソース入れにも。

デザインによっては姫スプーンや姫フォーク立てに利用しても楽しい。




ノリタケ

ノリタケ  サイズは W11xD6xH10 センチ

クリーム色の地に金の転写紙を貼り、一度焼いてから色絵の具をのせている。

あっさりとした洗練されたデザイン。

ペアであった砂糖入れのほうは割れてしまった。

ノリタケ裏






ベリーク

アイルランドのベリーク(Bellek)

真珠のような輝きの肌で、東洋の象牙色と憧れられたクリーム色。

サイズは W9xD7.5xH9 センチ

ベリーク裏

1857年に創業し、後にアメリカの磁器メーカー レノックス に影響を与えた。

裏印の色で年代が決まる。

緑、赤といろんな色があり、中でも黒が古いといわれているが、後世、故意に黒で

描かれたものもあるらしい。

古今東西、価格が上がり評判が高くなると贋作が出てくるものだ。







ミルクレノックス

前述のレノックス

滑らかな感じの出た色合いが両者とも似ている。

ベリークとレノックスの関係については sugar&creamer で近々アップの予定。

デザインが大きい割りに優雅。  サイズは W11xD9.5xH11センチ

上からレノックスミルク

ハンドルの思い切った高さと大きさ、円形に近い大らかさ。

レノックス裏マーク

レノックス社は1910年創業と言われているが、このマークは1906年から

すでに使われていた。

創業までの過渡期になにかあったのだろうか……。

各メーカーの裏印の変遷を調べると興味深いものがある。







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輸出され、里帰りできたクリーマー

里帰り
       w9xH8センチ




雀の絵付けがされたクリーマー。

絵は繊細で白地の部分も昔の輸出品にしては美しい白さ。



2里帰り


細めなのに柔らかくふっくらと丸味を帯びている


里帰りアップ


葉を緑で表現していないところがお上品な感じ


里帰り裏


金彩と盛り上げ技法を用いている。

このクリーマーの良さを写真で表すのはとても難しい。

LAの北、サンタ バーバラ で見つけ、「一緒に日本に帰ろうね」と連れてきた。

時は明治のころか……。

裏印がないので出所不明である。





いろいろクリーマー・コレクション -その2-

昔の喫茶店で出されていたクリーマーは直系が2センチにも満たない小さなピッチャーだった。

連れて行ってもらったお店で叔父が教えてくれた。

「まず砂糖を入れ、よく溶けてからミルクを入れるといいよ」と。

喫茶店は父兄同伴、もしくは高校を卒業してからしか入れなかった大人の世界。

今日はクリーマー コレクションの第二弾。





ハーシュ
     W11xH10



ドレスデンにある工房でペインターが絵付けをしたもの。

ドレスデンで磁器作りが可能になると、時の王、フリードリヒ・アウグストⅠ世は

金にも匹敵する磁器製作の秘密を守るため工場を警備上、より堅固なマイセン城へと

移した。

城に閉じ込められた陶工たちの中には隙を見て脱走した者もいた。

脱走者や定年退職した技能者がドレスデンに戻り、白磁を買って絵付けをする工房が

生まれる。

もともと陶器の町だったので美しい作品ができるようになった。

有名な工房は 羊、鹿の角や王冠などのマークを用いた工房があり、それぞれに

実力のあるペインターがいた。

やがては自社製作で磁器も作られるようになったが、第二次世界大戦後ほとんど壊滅。


ハーシュ2

手描きの繊細な絵付け

ハーシュアップ

日本の菊を模したものか

ハーシュ裏印

工房はハーシュ (Hirsc)






ハビランド

ハビランド社のクリーマー

ハビランド2

金彩は手描き、縁取りの金模様はプリントで、柄もトランスファー

ハビランド裏

器1893年とあるのは磁器の製作年 (緑色の字)

デザインは1915年に描かれたもの  (赤い色のほう)




トランスファーとハビランド社についての過去記事を参考までに
     ↓
   ハビランド

こうしてクリーマーを詳細に見ているとシュガー入れのほうも気になる。

アンティークショップを巡っていても同じものに出合ったのは2回だけ。

買い物のコツは出合ったときがチャンス!! 

よーく考えて決心し、もうお店になかったときは諦めること!!!






     

いろいろクリーマー・コレクション -その1-

   
   コーヒーや紅茶をいただくときにミルクを入れる容器。

   ミルクピッチャー、クリーマーとも呼ばれる。

   コレクションの中からご紹介。




エインズレー

英国のエインズレー社   上のラインは濃紺   W13xH9

エインズレー2


エインズレー裏


裏に1891+と表記しているのは1891年以降生産され続けていること。

マークブックより調べたもの。

+の記号はこういったケースでよく使われる。

アンティークショップで買ったが、はっきりとした生産年は判らない。

現在でも手に入る品である。






ニッポン
     W8xH9


アメリカより里帰りさせた。

金彩と盛り上げ、ビーズなどの技巧が見られる。


ニッポンアップ


ニッポン裏印
     


裏印は1906年以降に作られたマークで、オールドノリタケ。

1918年に NIPPON 表記は英語ではないと JAPAN に変更させられた

ので、1906-1918年の間に輸出されたものと思われる。







パリアン丸
     W6xH11


PARIAN・・・・釉薬のかかっていない磁器をパリアンという。

1850年英国及び米国に伝えられた表面の白い硬質陶磁器で、主に締め焼きの

塑像に応用された。

もとはパロス島の住民が焼いたもので、陶器が白色大理石のようである。


角パリアン
     W10xH9.5


どちらもNYのメトロポリタン美術館所蔵のレプリカ。

美術館のショップにて求める。




シュガー&クリーマーで一対であるが、どちらか片方だけだと手に入りやすい。



  補足:第二弾は明日





プロフィール

白秋マダム

Author:白秋マダム
 
海外生活17年間の思い出と、
時事雑感、日々の暮しについて
エッセイを書いています。

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