デミタスカップ-8-




春めいてきた。

風はまだ肌寒いが、気分はやっと冬から逃れられた心地。



春らしく、、、、お花柄で。

ご紹介するカップは普通サイズとデミタスの中間。


デミタス


アネモネの模様に魅せられて手が伸びたもの


カップ側面


これは手描きではなくトランスファーというプリント


カップ上部


内側にもしっかりと柄を入れられるのはトランスファーならではの技法


皿


皿の形状も凝っている


裏印


裏印からはリモージュしか判らない

アンティークショップで求めたがそう古いものではないと思う




このカップで紅茶を飲むと色が良く見えて美味しそう、、、、、。

ここのところ 紅茶にどっぷりと嵌っている。

ミルクティー、ジャムたっぷりのロシアンティー、昨夜はジンジャーティーを。

       (生姜は皮ごと摩り下ろして入れるので国産品を使うこと)

「ね、お紅茶を入れるわね」というだけで温まるから不思議!



さ、今日はどんなカップでいただきましょうか……。







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デミタスカップ -7-




ローゼンタール


いつものように 最初に、、、、。

これはデミタスで、普通のカップの半分! のサイズ。

大きさの可愛さもさることながら、和風な雰囲気を持ち可憐だ。


カップのサイド


光の映り込みはご容赦を


物差しと


物差しを置いて、サイズの確認。


皿



皿 拡大



裏印


裏印

SELB BAVARIA と読める


ファミリーツリー


ローゼンタール社のファミリーツリー

家系図の会社版のようなもの


拡大


1879年創業で分割と合併を繰り返して今日に至る


マークブック


上記の C と D あたりが最もこのカップの裏印に近い

古いものではないようだが、日本美を思わせる佇まいで気に入っている




地震にも引越しにも耐えて戸棚の中で眠っています。






デミタスカップ -6-



デミタス


自分ではこのカップはアールヌーボーかな、と想っている。

でもアールデコのようにカチッともしているので よく判らない。


カップ


マット金が鈍く光ってお上品である。

トランスファーを施した上に金彩で飾り、ドットと盛り上げを手描きで加えている。

贅沢で可愛らしい。


皿


お皿の径は11.5センチ

いつも思うのは 「本当にこのカップは実用向きだったのか?」と。


アップ



裏印


裏印は薄くなっているので正確には判明しないが、KPMとある。

マークブックで調べてみたが、


マークブックより


該当するマークはないので、本物かどうか、、、、、?


KPM.jpg


いちおう上記のような謂れはあるが、、、、、。

長年のすべてのマークを網羅しているわけではないので、漏れや贋作かも

しれない。

これこそアンティークのもつ不思議と秘密!




お気に入りの一品です。





デミタスカップ -5-

ヘレンド

ヘレンドのデミタス  (アボニーシリーズ)







ヘレンドやマイセンで手描きと謳っていても、シリーズによっては下絵は

プリントで写しておいて着彩。

これもフリーハンドで絵を描いているかと思いきや、、、、、でがっかりしたものだ。




これはハンガリーのアボニー伯爵の注文に応じて作られたもの。

シリーズ「インドの華」を土台にして急ぎの注文に間に合わせたという。

全7色でピンクとグリーンが人気である。


ヘレンド カップの裏側


このカップはデミタスでハーフサイズ。 カップの径は7.3センチ

コーヒー用ではなく紅茶用かと思われる。

カップの中にある小さな小花は手描きかもしれない。

上から描くために花が逆さになっており、同じ小花は皿の裏側にも描かれている。


ヘレンド皿


金彩が施され、謙虚に豪華さを演出。


ヘレンド裏印


この裏印もアンティークになり、現在は筆記体で大きな横書きサイン。


ヘレンド裏


19C に使用されていた裏印 (記号 g)


ヘレンド裏2


ここに書かれている説明は、

    ハンガリーのヘレンド社のもの

    磁器でマークはグリーンで描かれている

    このマークは1891年から1897年まで使用された

           (このシリーズは1832年から現在まで存続)




裏印は本で調べるととても楽しい。



    

デミタスカップ -4-




カップ&ソーサー


ドイツはババリア地方の磁器メーカー、シューマン

工房としては後発メーカーでマイセンはもちろん、KPMやアウガルテンにも

遅れをとった。




手描きで超がつく高級品の老舗メーカーに太刀打ちするために使った手は、、、、。

トランスファーという写し絵シールを用いたこと。

食器の形はそっくりでも、また地肌が同じように美しくても手描きとなると普及品では

難しい。




そこで転写できるシールを考案し、食器に貼り付けて焼き、手描き風に仕上げた。

コストがかからなくなったため手軽に購入でき、またたく間に普及し、王侯貴族の

食器でしかなかった磁器が中産階級のブルジョアに広まっていった。




写真は何ら普通のカップ&ソーサーと変わらないように見えるが、実は半分のサイズ。

しかも手描きがどうかの判定もできない。

見分けのつかない人には、こちらで充分。





見分ける方法は拡大鏡で見ると、無数の点が集まって色を構成しているのがプリント。

手描きのほうは触ると凹凸も感じられるし、筆の勢いが見て取れる。

揃いの食器でも微妙に絵が異なるので注意してみれば判断できる。

マイセンなど揃いのセットで如何に寸分違わず絵を描けるかがペインターの実力だった

時代もあったようだ。

でも、そこは人のする仕事、手描きだからこそ微妙な違いが生まれるのだが。


カップ サイド


この程度のアップでも、ドットが見える。


シューマン カップ


カップの中に小さな花柄を描きこむのは至難の業。

シールだから可能なのだ。


裏印


裏印

シューマンもいまや立派なアンティークで、もはやお安くはありません。




似たような手法で売り出して人気のあるのが現在の フッチェンルーター の食器。

マイセンの流れを汲み、クラッシックな食器がお手頃感ありで手に入る。




アンティークショップで王冠に関係した絵の裏印があればゲットです。

もちろん、お好きであればですが、、、、。







デミタスカップ -3-



デミタス


手描きのデミタス

単独で写すと大きさがわからないが、デミタス、半分サイズのカップ&ソーサー。

カップの直径は7.3センチ。


カップ


カップ 横から



カップの底すれすれまで描き込まれている。

絵は Akelei (オダマキ)。

手馴れた熟練絵師による作品と思われる。


皿


お皿の直径は10.8センチ

他のお花のカップ&ソーサーもあったが、家に連れて帰りたいほどでもなかった。


裏印


ローゼンタールの裏印が。

Akelei の文字は最初 デザイナーのサインかと思っていた。





デミタスとはコーヒー用の半分サイズのカップのことだが、どこかで紅茶用の

半分サイズのカップもあると読んだ記憶がある。

あるとすれば このカップは形状からしてまさしく紅茶用だろう。

きちんと調べがついたらアップいたします。








小さくてかわいいデミタス -2-


ベリーク(Belleek)社の「ネプチューン」デミタスのご紹介。

デミタスとはフランス語でデミは半分、タスがカップ。

よってデミタス カップだとダブってカップと言っていることになる。

でも気にしないで使ってもいいのでは?

フラダンスもフラとは踊りというハワイ語だから。



ベリーク


写真のカップ&ソーサーの色は乳濁色もしくはパールベージュ。

カップの中と取っ手の部分は黄色味がもう少し濃い。

この優しいクリーミーな色はわたしの技術では表せません。


ベリークカップ


脚は巻貝で取っ手は珊瑚を模している。


皿


直径が11センチの小ささ。


皿アップ


貝の模様が刻まれているが撮影技術が未熟で表現できなかった。


裏印


裏印、ベリークのマーク。

いろんな色があり、一時期黒マークが貴重だと言われていたが、新しい

ものに黒マークもあると判明、この説はなし。



あるアンティークショップでピンクの縁取りをしたトレイ付きのセットを見つけた。

ほしくて、ほしくて、、、、、勇気をもって眼をつぶって帰った。

お値段からするととってもお買い得だったけれど、ね。 お分かりになるでしょ?




  参考:

   ベリークから派生したレノックスによく似たデミタスがある。

   それも可愛さはあるが、ベリークのほうが繊細さがある。

   そのうちアップする予定です。





デミタスとは? 何でしょう、、、、


食事のフルコースの最後に出されるデミタス。

フランス語で半分の大きさのカップの意味。

ヨーロッパの旧家や名門レストランで出されるデミタスには、内側や取っ手に

見事な金彩が施され、繊細な文様が家紋とともに描きこまれている。





豪華であればあるほど格式が高く、みな凝りに凝ってお金を掛けて注文した。

この豪華さは富の象徴、凝縮を表し、食事の前にテーブルに置かれる位置皿の

チャージャーよりも重きを置かれていると言っても過言ではない。



デミかぼちゃ 


かぼちゃ2
         

コレクションの中で一番のお気に入りがこれ。

LAのロデオドライブにあるアンティークショップで見つけた。

    (とはいえ、そう古いものではないし王侯貴族が所有したものでもない)

この薄さ、軽さ、形の可愛さに惚れ込みました!




デミタスは先ず空のまま客の目の前に置かれ、コーヒーを注ぐ前に、

その豪華な意匠をしばし鑑賞してもらう。

客はそれを目で楽しむと同時に、客としての自分の格付けを意匠の格調の高さや紋章の

種類から判断し、扱いの程度を知ることになる。




ごく普通のレストランでシンプルなカップを使って同じようなサービスをするところが

あるとしたら、それは形だけを真似ているということ。

けれども21世紀に生活している現在、一概にそうとも言えず徐々にルールは変わって

きているようだ。




デミタスはやがて王侯貴族だけのものではなくなり、新たに台頭してきた

ブルジョア階級を対象に、手に入りやすい価格のデミタスが普及。

その普及版のおかげで我が家にも過去のある時期のデミタスが存在する。

王侯貴族のためだけのものであれば、どこかの美術館に納まっているのでは?


かぼちゃ皿

           径11センチ

裏ソーサー


1882年ころのフッチェンルーター(ドイツ)の裏印が 

1814と見えるのは1814年開窯したこと、このマークは上記の通り   

      
カップ裏
            
             径6センチ  ほぼ実物大

カップ斜め


このかぼちゃのような形がなんとも可愛い。

花柄自体は手の込んだものではないが、形にマッチして優しさが、、、、、。




今後は食事のときの箸休めのようにデミタスを記事の間に挿入していくつもり。

高価なものではないのですが、素敵なものをご紹介します♪







プロフィール

白秋マダム

Author:白秋マダム
 
海外生活17年間の思い出と、
時事雑感、日々の暮しについて
エッセイを書いています。

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