もう40年位前の話
友人が「あのコーヒーカップ、お高いのね~」といった。
「そんなことない、ない。高いのは買えないもの」、わたしは必死に否定。
「だって三越の食器売り場の奥の、鍵の掛った戸棚の中にあったわよ」
この誤解が解けたのはアメリカに行ってから。

お馴染みのデザイン。
あの有名なマイセン・・・ではありません。
ブルーダニューブ という食器。
このカップは1968年、初めて行った銀座で見つけたもの。
6客セットだった。
ただ好きだったから手に入れただけ。
当時のわたしはマイセンという名前も知らなかった。
1975年アメリカはヒューストンのデパートでこの同じ食器に出合った。
嬉しくて3客買い足し、日本の食器が……と感激。
誕生日だから、結婚記念日だからと理由をつけては買い足し、買い足し。
ジャカルタでも売られていたので、いろんな種類の食器を集めた。
大皿小皿、ティーポット、シュガー&クリーマー、スープ皿、マグカップ、
四角い変わり皿、リーフ皿・・・・
何といっても、これらはマイセンに比べるとても安い。
もちろん
マイセンの「ブルーオニオン」 を初めてみたときは驚いた。
そっくり!
でも、マイセンの方がデザインに対し 余白部分が多い。

最初のバックマーク

こちらは2代目のマーク
現在は3代目のマークが使われている
ヒューストンにいたときのドイツ系のお隣の小母さまはこの食器を見て、
「アメリカ人は made in Japan が好きよ」と。
そのころアメリカで売られている小物やちょっとした食器は日本製ばかり。
その後 台湾製、韓国製と続き、いまは中国製が主流に。
ブルーダニューブがきっかけで、我が家の食器はブルー系で統一。
いまでは和食器を使うことが多く、写真にでも撮っておこうと……。