輸出されていたガスライター




タバコは現在では悪者扱いされているが、昔は嗜好品であり男の

アクセサリーのような存在だった。

父も風邪引きをきっかけに止めるまではヘビースモーカーだった。




当然 家にはライターがあり、好みのライターを求めるのが趣味にまで。




アメリカで見つけた日本のライター。


ライター


制作年代は判らないが海外へ輸出したものらしい。


ライターアップ


細密画のような手描きの絵付け。

金彩も丁寧に施されている。


ライター 口


日本製である刻印が。


ライター 上から


この古びた感じがやっぱり人の手を経たものの証。


ライター 作者名


裏印には「九谷 花仙」とある。

作者は 作田花仙 で、現在は二代目が活躍。




九谷焼きの最大の特徴である「盛金技法」とは、高度な技巧であり

もっとも困難といわれたもの。

        


明治・大正期に九谷焼が輸出され、「ジャパン九谷」として

世界的なブームを呼んだ時代に考案された技法である。




アンティークショップで見つけ、日本へ帰ろうねと連れて帰ってきた。

使用可能かどうかは試していないので判らないがある時代を物語って

いて興味深い。

ライターってなに?というお若い方もいらっしゃるのでは・・・











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ウエッジウッドの入手経緯





ウエッジウッド


暗い写真になってしまった。

先日トライしてみたのは明るすぎ。

最も良い状態は陽が回りこんだあと、庭で撮影するのがよい。

知っていても天候に左右され、時間もなかったり……



今日のご紹介は英国の ウエッジウッド の食器。


リム


デザインをプリント後、手彩色したもの。

写真の5点で基本的な1人分。

ただ普通はスープ皿ではなく、サラダ用の皿がセットになっている。


C&S


この会社のカップは適度な持ち重りと唇に触れたときの感触が最高!

持ち手に指がぴたりと嵌る持ちやすさも長年愛好者に支持されている所以である。


模様


手で触れると絵の具の盛り上がりが感じられる。


裏印


裏印、壺のマークはそれだけで古いもの。


裏印2


こちらのほうがより古い。

何故かセットで裏印が異なる。

これがアンティークショップで手に入れたことの証。


説明


マークブックに載っているものと合致しない。


説明2


これとも違う、、、ま、1900年初頭くらいのものでしょう。





LAの店に14客分あったのを全部買うからと交渉した。

日本でレストランをオープンする人に頼まれて探し当てたもの。

目玉の食器にするのだと大喜びしてくれた。

で わたしに1客分を分けてくれたという経緯で入手。




何人かの友人を案内してアンティークの買い物のお手伝いもした。

ラリックのボールの掘り出し物もあった。

彼女曰く、日本で30万円はするというのを8万円で。

ディナー8人分の食器といろんなグラス、カトラりーのセットを送ったことも。




好きで、時間があればアンティークショップをウロウロしていた。

わたしも無駄に暇つぶしをしていたわけではなかったのです~








ハヴィランドの皿




ハヴィランドについては「アンティーク」のカテゴリで過去にも書いた。

今日はハヴィランドにしては珍しい東洋的な柄のご紹介。

皿の直径は18.5センチ。




リモージュ




リモ2




リモ3




リモ4




リモ5




リモ6


このセットを2組見つけて買った。

見込みは白いが、周りに幅広く少しアイボリーがかった色が着いている。

これは当時 東洋の象牙色に憧れていたからだと聞く。




トランスファーで絵付けをしているが、この絵は日本的!

とはいえ日本ではあまり見かけないのではないだろうか。


リモ裏印


裏印は上の赤と下の緑のマークとも1876年の印。

高価な、豪華な食器としてではなく、その昔 普及品として使われて

いたと思われる。







アンティークの出処を調べるには



アンティークを求めてきたら出処を明らかにしたくなる。

そんな時の手引書が我が家には4冊ある。

  DICTIONARY of MARKS

  PRICE GUIDE

裏印のマークの辞書が新旧2冊とプライスガイドのほうが1995/96年版と

1997年版。





アンティーク本

この中に買ったものが載っていればラッキー!!

表紙の裏
     22x31x6センチ


表紙を開いてもこの豪華さ。

この本は眺めるだけでも時間つぶしになる、ため息をつきながら。


ミラーズ 本
     17x28x5センチ


こちらは上の本よりはやや小振りで実用的。

カラー写真のページ数が全然違う。



バルビエの絵


たとえばバルビエの画集を買ったので調べてみると、

    1928年出版 
       フランスの詩集「艶なる宴」 Fetes Galantes 
       絵 George Barbier

写真のページが出てくる。

画集そのものは出ていなくてもバルビエとは何ぞや、、、は解決される。

こんな絵も描いているのだと判り、値段も記されていたりする。

価格はポンドやフランで表記。

日本での価格とは異なるので注意。 (海外で高くても需要がなければ安い)



ガレ

ガレのランプ

ベリーク

ベリークの透かし皿

ポット

ベリークのポット

ある時期ベリークが好きだったので……。

裏印の説明

ベリークの裏印であるマークの説明。 マークブックと照らし合わせて調べる。

髭徳利

髭徳利。 これはウチの徳利のほうが立派!

ヨーロッパにおける陶器の歴史で欠かせないもの。

トンボ球

持ってはいないがトンボ玉の数々。 写真が綺麗で、見るだけでうっとり。

アクセサリー

こんなアクセサリーも載っている。 謂れを見るのが楽しみ。




他にも家具、時計、人形、陶磁器、カメラ、絵画など盛りだくさんである。

マークブックと併用して出処を調べると効果的。

最近は憑き物が落ちたようにアンティークには興味がなくなった。

それよりも何とか整理をしなくでは、、、、の年齢になってきた。




    参考:もし関心がおありでしたら、左のカテゴリの「アンティーク」に

        下の3点の過去記事が載っています。 

           ・艶なる宴  バルビエ

           ・髭徳利

           ・マークブック





「もてなす悦び展」へ行きました。

ブリックスクエア


丸の内の「三菱1号館美術館」へ、娘と待ち合わせていった。

目的は「もてなす悦び展」

        参照:過去記事は→ こちら


美術館は ブリック スクエア に面して建っていた。

この広場は2009年にオープンし、都会の喧騒の中に意外な空間を提供している。


ブリックスクエア2


わたしの撮影技術ではとうてい表現できない、カメラに収まりきれない空間。

目にするものすべてがシック!

ここは日本なの? 




美術館の展示品はテーマがジャポニズム。

ヨーロッパに一気に広がった日本ブーム。

中国とも東南アジア、西アジアとも異なる雰囲気を持ったニッポン。




芸術家も工芸家も日本の様式美を取り入れた作品を作った。

日本様式の美は珍重され、もてはやされた。

展示品は日本人のわたしの目から見ると、なにか違和感が……。

オペラで「蝶々夫人」を観たときのような。




もちろん細かい筆遣いの精巧なものもある。

朝顔や菊の花をあしらった優美なものも。

でも、でも日本人としての、日本の美に対しての鑑賞眼が受け入れ難い思いだった。




ロイヤル・ウースターに関しては、古伊万里を踏襲しつつ独自のデザインを打ち出し、

こちらのほうは現在まで受け継がれ、定着している。





日本も西洋の真似をし、デザインを取り入れてきたが、きっちり消化し血となり肉として

生かしているのだろうか……。

西洋人の目に耐えられるものなのか、特に住に関しては、、、、、、。






お気に入りのサイドテーブル

台2
     径35x高43




こういったものをなんと呼ぶのだろうか。

面白くも素敵でもないが、単にといっておこう。

それとも洒落てサイドテーブル?

サンフランシスコのアンティークショップにあったもので、そんなに古いものでは

ないとの説明。




台裏印



裏印からこのマークの PMP とついている会社は PLAUE PORCELAIN MANUFACTORY

VEB で西ドイツにあるようだ。

マークブックを調べてもマークの全く同じものが見つからないので、ある時期、

一定の期間だけ写真のマークを使用したものらしい。




台



このテーブルを二つのソファの間においてテレビのリモコン置きにした。



リモコン


そっと置かない夫のためにタオルハンカチを敷いて。


上から台


ペインターのサインが入っている手描きの磁器。





これを見た友人がどうしてもほしいと探し、やっとニューヨークで見つけて購入。

彼女のテーブルは直径が45センチもあるとこぼしていたが、それはそれで利用

範囲が広がっていいのでは?とわたし。




来客のあるときは優雅に、気取って何も上におかず、さも日常そうであるかのように

見せかけています。





加藤春光作、お連れしました。

C/S春光




加藤春光の魅力をどれだけわたしが表現できるか……。



初代の春光は明治8年(1875)、愛知県の瀬戸に創業した窯元。

明治15年に森村組(ノリタケの前身)と取引をはじめる一方、自らも積極的に
海外輸出品を製造した。

内国勧業、博覧会などで数多くの賞を受賞。

生地を供給する窯元であると同時に、春光という染付け銘を持ち
純和風な画風で知られる。




大写し春光カップ
       金彩や金盛りの技法を用いて



皿春光


春光皿DSC00321
       ジュールなど、上絵付けに用いる技法をすべて網羅




透け感春光
       光にかざすと透ける薄さ




春光サインDSC00324
       裏印





このカップ&ソーサーを手に入れたのはワシントンDCの郊外の店。

奥まったところの、鍵の掛かったケースの中にあった。

「連れて帰ってあげるわね」と日本へ。



帰国して調べた結果、加藤春光の作品だと判った。

アンティークには出合いの喜び、いわれを調べる楽しみ、発見の醍醐味がある。






リモージュ焼き、ミュッシャの絵皿

ミュッシャDSC00313



この皿をご覧になって、あら、どこかで見たことが……と思われる方も。

ミュッシャの絵から起こした絵皿。

Alfons Maria Mucha の Byzantine Head:Brunette(1897)のポスター。

モデルはサラ・ベルナール。

オランダ人の娼婦の私生児としてパリで生まれ、後に女優に。

絵皿の直径は40センチ、T&V 社による1910年の作品。

T&Vとはフランスの Tressemanes & Vogt 社、リモージュ焼き。



ミュッシャの絵よりは簡略して描かれているが、髪飾りなどは力が入っている。

飾り皿として縁にアールヌーボー様式の模様をあしらったところは洋服が
手抜きでも許せる。

許容範囲!!



2ミュッシャ



アンティークショップで見つけたときは釘付けになった。

値段の交渉をして手に入れる。

心の中で、今日は何の日? ええっと、、、そう母の日だった、と理由をつけた。

大きな買い物は勇気もいるし、納得するだけの言訳もいる。

買ったもう一つの理由はウチのインテリアにマッチするグリーンだったこと。



実はこれ、背景のダークグリーンに手直しがされている。

もう一度焼直せばよかっただろうに、、、、とは素人考えでしょうか。

周りの金がなんともゴージャスで、お気に入りの一品です。







アンティーク 詩集「艶なる宴」

表紙DSC00204
  1928年出版 
   フランスの詩集「艶なる宴」 Fetes Galantes 
   絵 George Barbier


フランス象徴派の詩人、ポール・ヴェルレーヌ によって1869年に発表された詩集
「艶なる宴」にバルビエ が挿絵をつけ、多色刷り木版で作成されたもの。

この類の本は饗宴画とも雅艶画とも呼ばれ、貴族や上流社会で流行した。

かつてのゴシック趣味の宮廷では遊興と悦楽の追求が盛んだった。

服装からすると、引き続きロココ時代と、マリー・アントワネット までの貴族生活を
描いたものか。

フランスが強大な力を持って世を安定すると、貴族たちは退屈な毎日を恋の駆け引き
に明け暮れた。

宮廷の中だけでは庶民の暮らしなど見えもしなければ、見ようともしなかった。


花火DSC00206


この詩集というべきか画集には、ほんのちょっぴり艶のある危険を感じる。

恐らくは不倫相手の恋人に、別れを告げている夫人が片方の胸をポロリとはみ出して
いるものもある。   注:写真は割愛


室内艶


この程度では驚くに価しない。

バルビエと同時代のゴシック挿絵画家たちは、もっともっとエロチックな絵を残して
いる。

しかしこれらの画集に共通しているのは、挿絵の格調の高さと、色彩の美しさから、
淫らなものが感じられないのは見事である。


キスDSC00208
     

絵を手で触るとザラリとした感じが伝わってくる。

色の美しさも素晴らしく、退色も変色もない。

特にブルーには深みがあって惹きつけられる。

バブルのころに某デパートで、絵を一枚づつ切り離し、額装して売っていた。

詩と対応している挿絵を勝手にばらばらにしてもよいものか……と思ったわたしは
大きな誘惑に耐えた。


  補足:限定1200部発行の№601  挿絵数 22枚





閉窯の会社 キャッスルトン(アメリカ)

4キャッスルトン


1940年頃、ペンシルヴァニアに設立された陶磁器メーカーの「キャッスルトン」。
   
磁器食器はヨーロッパに大きく水をあけられていたアメリカ。

ハビランド社(既にブログに up 済み)が中流志向で存在していたが、高級というよりは
可愛いといった感じだった。

   参考までに、記事は「アンティーク ハビランドはアメリカの会社」で掲載

     画面の左下にある 検索フォーム の枠の中にキーワードを入れてください

20世紀初頭にレノックス社が産声をあげ、ホワイトハウスの正式晩餐会の食器御用達に。

続いて現れるのがキャッスルトンである。

第二次大戦中、ドイツのローゼンタール社のパターンを買い付け、アーティストを招いて
キャッスルトンという陶磁器メーカーが設立された。


5キャッスルトン


象牙色の地肌にゆったりと大振りなカップ。 釉薬も美しい。

1960年代、リンデン・ジョンソン大統領もホワイトハウスでご愛用。

しかし短くも儚く、残念ながら1970年代に窯を閉じてしまった。

国力のあったアメリカ人たちは伝統あるヨーロッパの磁器を求めたのであろう。

磁器の先発メーカーであった中国、遅ればせながらの日本の食器も振り向かれなかった。


2キャッスルトン


戦前からノリタケも輸出品として健闘していたが、食器というよりは芸術作品的
なところで評価されたようだ。

現在のような大量生産ができない、職人の手による食器の時代のほうが、各窯の
個性が出て味わいがあった。

レノックスもキャッスルトンもC/Sの形はウエッジウッドによく似ている。

お手本にしたのだろうか、それとも伝統的な形なのか、、、、、

   
  蛇足:ウエッジウッドのカップは持ち重りの程よさといい、唇に触れる感じ
      といい、さすがである。




プロフィール

白秋マダム

Author:白秋マダム
 
海外生活17年間の思い出と、
時事雑感、日々の暮しについて
エッセイを書いています。

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