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新聞の記事を読んで








株券
ネットより画像拝借 南満州鉄道の株券




今年は戦後70年ということで例年より関連のニュースや記事が多い。

夕刊に興味の湧く記事があったので ちょっと一言。

見出しは 「引揚げ者財産6割未返還」 というもの。




中国にいた父は上海に集結して日本に帰ってきた。

10年住んでいた間、徴兵で軍隊に入ったが、初期のことで一度除隊。

その後は入隊することはなかった。




日本の敗戦が決った後は中国人に酷い目に合わされたことも。

父は銃床で背中を殴られ、もう駄目かと思ったらしい。

仕事はうまくいっていたが、引き揚げる時はみな一人あたり1000円のみ。

持込を制限され、あとは在外公館や上陸した港の税関に預けた。

紙幣や株券、預金通帳、保険証書などである。




人々は持てるだけの財産価値のあるものを身につけて移動した。

列車が止まるたびに現地人に時計や指輪、果ては着ている物まで取られた。

このことを知っていた父は泥にまぶした紙幣を縄に縒り込んだという。




列車が止まる、現地人が物色に来る。

父は腰に巻いていた縄をはずしてポンと投げ、両手を上げてみせたらしい。

このお金を資金として内地で事業を始めたのだ。




7年前に亡くなった父が、この新聞の記事を見たらなんというだろうか。

何を今更の感を否めない。

命辛々引き揚げてきたのだ、手続きをする時間などあったかどうか。




大蔵省(現経産省)には戦時中没収したダイアモンドが持ち主に返されずに

眠っているという。

蚊帳の吊り手まで供出させられた市民の絶望感を想うと遣る瀬無い。




何故戦争に反対しなかったのかと人はいう。

ある日突然戦争に突入したのだ。

知らされなかった、知らなかった・・・?

一般人に知らされる戦争開始なんてないのだ。

秘密裡に始めるからこそ奇襲攻撃の効果があるというもの。

そして一旦始めたら終わらせるのはとても難しい




戦争が始まったと知ったときはもう既に遅いのである。

眼を見開き、耳を欹てて為政者のする事を監視しましょう。

でもこれが最も難しいことではあるが。











プロフィール

白秋マダム

Author:白秋マダム
 
海外生活17年間の思い出と、
時事雑感、日々の暮しについて
エッセイを書いています。

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