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運転手に苦労したジャカルタ

鳥の店インドネシア 
         道端で鳥を売っている



インドネシアでの憂鬱な思い出に家庭車の運転手とのトラブルがある。

ジャカルタでは「目には目を、歯には歯を」の精神で、車に轢かれると、相手を
轢き返してもよいといった風潮があるらしい。
       (イスラム教の教えではないとのこと)

一定期間だけ在住する外国人たちで自ら運転する人はなく、我が家にも会社用と
家庭車用に運転手がいた。

会社の運転手のほうが格も上で、給金も高い。 
家庭車の運転手は会社用になるのが夢であり、目的だった。

我が家での運転手奮闘記

  1・爬虫類を連想するような人
   女中たちの浴室でマンディ(水浴び)をする
   待機中に家に帰り、レストランから出てきたわたしたちを1時間も
   待たせた (一度だけではなかった)
     ルール違反もはなはだしく辞めさせる

  2・紳士的で感じのよい人
   停車中に物乞いが来ると、よく小銭をやっていた
   彼は一身上の都合で辞職

  3・いかにもお人よしそうだった人
   彼で落ち着けるかと思いきや、サイドミラーをぶつける、ひやりと
   何度もさせられる 
   女中曰く、お金で免許証を買った初心者であると

  4・元警官だった人
   なんと心強い人かとありがたく使っていた
   ある日、子供が入院するので勤められなくなったと言ってきた
   何とか交渉をするも断念
   退職金は出せないが、見舞金としてかなりの額を包んだ

   次の運転手を雇用しているにも拘らず、彼が再就職を願い出てきた
   「一方的に辞めさせられたのだ」とは彼の言い分

   時には彼と電話で30分も争った 
   非協力的な夫が、わたしのインドネシア語が上達したものだとからかう

   大家さんの協力も空しく、またお金をせびり取られた

   わたしの想像と分析
     他所の家の運転手の口で、よりよい話があった
     話が壊れたか、勤めてみて解雇になったか辞職した

  5・①と③を混ぜたような人

  6・真面目で忠実な人
   困っているのを見かねた友人が言った
   「日本人が習慣も解らず使用人を駄目にしてしまうのよ。日本人の間を
   渡り歩いている人はスレてしまって……」
   
   オーストラリア人の家で運転手をしていたヤントを引き抜いてくれることに

   彼女の家で、子供だったヤントをボーイとして使い、成人してから
   運転免許を取らせて、社会に送り出したという
   もちろんご主人が運転の仕方をみっちり教え込んだと聞いた

   「辞める理由もない人を引き抜くわけだから、給料は今よりは上乗せ
   してやってね」という彼女の言葉を呑んだのは当然だった


 後日談
  ジャカルタを去る日が近い頃、日本の製薬会社のトップの方が我が家に夕食に。

  話題は後で来る家族の家庭車の運転手。 みなさん一様に悩むところだから。

  是非譲ってほしいと言われ、ヤントの就職先は決まり。

  しかも、その方が日本に帰国される際に、ヤントは会社の運転手に昇格。


給料を手渡すときに、ひざまづき、左手を右手に添えながら受け取っていた
ヤントの姿を思い出す。 そんな人は一人もいなかった。

教育の大切さと、重さを考えさせられます。


                   上記の話は1984-1988



   
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運転手

運転手のトラブルは結構耳にします。男性だけあって、怖い面もあるので、敏感になりますね。現在ジャカルタ在住で、目には目を歯には歯を、という表現には考えさせられました。経験談を聞いて参考になりました。ありがとうございます!

kahoさま

ようこそ、初めまして。
ジャカルタの風を感じました。
もうずいぶんと前の話なのでお役に立つかどうか。

ブログを拝見しました。
可愛らしいお嬢さんですね。
もしかしてJISに行っていらっしゃいますか?

ジャカルタにも素敵なお店が増えたことでしょう。
またお邪魔します。
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白秋マダム

Author:白秋マダム
 
海外生活17年間の思い出と、
時事雑感、日々の暮しについて
エッセイを書いています。

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