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アーミッシュ村を訪ねて


     自動車には乗らず現在でも馬車に乗る


1620年にメーフラワー号でアメリカに最初に移住したピルグリム・ファーザーズに
続き、以降たくさんの清教徒たちがアメリカに渡った。

18世紀の初頭、再洗礼派(生後すぐに洗礼を受けず、自分の意思で長じて洗礼を受ける
ことを是とする派)がドイツからアメリカのペンシルヴァニアに先ず定住した。

農耕や牧畜で自給自足の生活をし、今ではアメリカとカナダに20万人の信者が
いるという。

2年前、乏しい知識のまま「アーミッシュ村」を訪ねた。

彼らの生活態度にあまりの衝撃を受け、文明の恩恵に浴している自分、溢れかえる
物たちを捨てきれずに執着している自分に、自戒の意味を込めて感想を書いてみたい。

ペンシルヴァニア州のランカスターにアーミシュ村はあった。

彼らが移住した当時は、どのキリスト教徒も生活スタイルは同じだった。

差が出てきたのはその後、新しい文明を受け入れた人たちと、それまでの生活を
守リ抜いた人たち
とに分かれたからである。

何度も話し合い、電気を引くか、自動車は必要かと協議を重ね、宗教的信条から止めた
のだという。

  例えば、電話が何故不要なのか
   直接会わないと話をしなくなる 
   顔を見ない電話では、言いにくいことでも気軽に言うのではないか
   会わなければ人間関係が疎遠になる

    注:公衆電話はある。掛ける日を相手と決めて、電話の前で待機する

車も電話もなく、電化製品も使わない。

教育は村の中で8年間受ける。 内容はペンシルヴァニア・ドイツ語と英語と算数。

日常会話は現在のドイツ人が聞いても理解できないドイツ古語を使っている。

必要以上の教育を受けると知識が先行し、謙虚さを失い、神への感謝の気持を
失うからだと。

楽器の演奏は個人を引き立て、虚栄心をあおるので許可されず、歌は賛美歌様の
ものを斉唱するだけ。

衣服にも制約があり、避妊もご法度。

それでも自由はある。

16歳に達すると村に残るか、出て行くかの選択は本人に任される。

お試し期間中、箍(たが)が外れたように自由を満喫し、アルコールやドラッグを
覚えたりする者もいるらしいが、結局は9割の若者が村に残るという。

空気の良い、肥沃な土地で必要な分だけ耕して暮らし、文明と虚飾を嫌う。

  文明の利器を自分たちで取り入れるか否かを判断し、余分なものを削ぎ落とした
  生活は見事である。

  太陽が昇ると起き、日没まで働く。

  読み書き計算ができれば、あとは大人から実践教育を受けながら生きてゆく。

  村の学校で天与の才のある者だけが高等教育を受ければいい。

  村を出て普通の社会の中で暮らすことも構わないが不便なようだ。

  人種は問わないらしいので、そんな生活が出来ると思う人は移住できる。

私たちは大事なものと引替えに便利さを手に入れているのかもしれませんね。




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一緒に行きましたね。懐かしいです。次回訪米時にはどちらにお連れしようかと、今も真剣に検討しています。Jamestown、それともWilliamsburgかな?
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白秋マダム

Author:白秋マダム
 
海外生活17年間の思い出と、
時事雑感、日々の暮しについて
エッセイを書いています。

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