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アンティーク 詩集「艶なる宴」

表紙DSC00204
  1928年出版 
   フランスの詩集「艶なる宴」 Fetes Galantes 
   絵 George Barbier


フランス象徴派の詩人、ポール・ヴェルレーヌ によって1869年に発表された詩集
「艶なる宴」にバルビエ が挿絵をつけ、多色刷り木版で作成されたもの。

この類の本は饗宴画とも雅艶画とも呼ばれ、貴族や上流社会で流行した。

かつてのゴシック趣味の宮廷では遊興と悦楽の追求が盛んだった。

服装からすると、引き続きロココ時代と、マリー・アントワネット までの貴族生活を
描いたものか。

フランスが強大な力を持って世を安定すると、貴族たちは退屈な毎日を恋の駆け引き
に明け暮れた。

宮廷の中だけでは庶民の暮らしなど見えもしなければ、見ようともしなかった。


花火DSC00206


この詩集というべきか画集には、ほんのちょっぴり艶のある危険を感じる。

恐らくは不倫相手の恋人に、別れを告げている夫人が片方の胸をポロリとはみ出して
いるものもある。   注:写真は割愛


室内艶


この程度では驚くに価しない。

バルビエと同時代のゴシック挿絵画家たちは、もっともっとエロチックな絵を残して
いる。

しかしこれらの画集に共通しているのは、挿絵の格調の高さと、色彩の美しさから、
淫らなものが感じられないのは見事である。


キスDSC00208
     

絵を手で触るとザラリとした感じが伝わってくる。

色の美しさも素晴らしく、退色も変色もない。

特にブルーには深みがあって惹きつけられる。

バブルのころに某デパートで、絵を一枚づつ切り離し、額装して売っていた。

詩と対応している挿絵を勝手にばらばらにしてもよいものか……と思ったわたしは
大きな誘惑に耐えた。


  補足:限定1200部発行の№601  挿絵数 22枚





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白秋マダム

Author:白秋マダム
 
海外生活17年間の思い出と、
時事雑感、日々の暮しについて
エッセイを書いています。

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