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スペイン貴族にしてフランス王妃  ウジェニー

ウジェニー皇后




写真は2000ピースのパズルで、「次女に囲まれたウジェニー王妃」

または「ウジェニー皇后と女官たち」という画題がついている。

完成後、木枠で額装し堂々と二階の廊下に飾っている。

ポスターよりもピースの厚みで重厚な雰囲気が出て油絵風。




今回「異国へ嫁した姫君たち」という本を読んで(久々の読書だった)、ウジェニーの

パズルの存在を思い出した。 

        参考:過去記事は こちら

絵の存在は見慣れていたが、誰の絵でどんな謂れかも知らなかったのだ。




ウジェニーが果たした政治的、歴史的な役割は割愛して女性の視点で。

彼女の名前は
 
   マリア・ウジェニー・イグナシア・オーガスティナ・グスマン・イ・パラフォス・

   イ・ポルトカレロ

ほんの聞きかじりの知識だが、イ は y で そして の意味がある。

名前に付くと○○家の娘ということで、氏素性が判るようになっているようだ。

彼女はスペイン貴族の出で、彼女自身伯爵の号を持ち「テバ女伯」と称された。




1826年生まれ、美しく教養のある活発で勇敢な女性に育つ。

やがてナポレオン三世に見初められ、結婚したのは1853年皇帝45才、

ウジェニー26才のとき。




大国フランスの王妃になるには、たかがスペイン貴族の姫君では、、、、のそしりも

見事に黙らせるほどの偉大で高潔な女性だった。

かのヴィクトリア女王は ”君主の座のような高貴な地位にはできるだけ王家の

血を引いた者が望ましい” という見解を常々持っていた人物。

そのヴィクトリア女王にさえ気に入られるほどウジェニーは魅力的だったのだ。




スペイン的道徳観を持ち、フランスの習慣に馴染んでいった。

敬愛したのはマリー アントワネット。

ウジェニーも贅沢をしたのは、生い立ち、立場からしても致し方ないことであろう。

しかし彼女は美女を気取ったり、皇后として威厳を取り繕ったりすることはなかった。

華麗な宮廷に君臨する妖精の女王のような完全な美女だと評された。




ヨーロッパ社交界の中心であったフランス宮廷。

ウジェニーのファッションは着るもの、持つもの瞬く間に流行り、遠くアメリカは

カリフォルニアの酒場の女まで真似たほど。

そんな彼女でも容色の衰えに、決して化粧その他の人工的な手段に頼って美しさを

回復しようとはしなかった。

年齢を重ねてもそれなりに充分美しかったようだ。




ウジェニーの優雅なお辞儀はあらゆる人たちの目を楽しませた。

それはまるで、

風に吹かれてうなだれた花が、やおら身を起こしたときのような風情

だったという。




さて肝心の写真の絵の説明に、、、、。

ヴィクトリア女王の進言で、ウジェニーは宮廷画家 ウィンテルハルター に

自身の肖像画や女官たちと一緒の絵を描かせた。

1854年に作成されたこの絵は、皇后が8人の侍女たちに囲まれている。




皇后は侍女には選りすぐりの美女ばかりを集めていたという。

ウジェニーだけが一切の宝石を身に着けず、それでも美しさは際立っており、

白いドレスの胸元に薄紫のリボンをあしらっているだけ。 (左から4人目)




こんな華やかな宮廷暮らしの中でも子供を愛し、きらびやかに着飾った人々と

賑やかに夜を過ごすよりも、子供と一緒にいたいと嘆いていたそうだ。




夫のルイ=ナポレオンがプロシャ軍に降伏し、第二帝政は終わった。

一家はイギリスに亡命し、夫も息子も亡くした後、ウジェニーはその後の

40年間をイギリスの片隅でひっそりと生きた。 享年94歳。




    王制が布かれていたころの一見華やかで、実は過酷な運命に翻弄された

    たくさんの王妃たち。

    多くは命がけで家族を守った一人の母でもあった。






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非公開コメント

お見事です。
見事な解説です!

勉強になりました!

このすてきなパズルが私も欲しいです。
2,000ピース、がんばりましたね~。

この絵。
そういう絵だったんですね。
子供の頃、いただいたお菓子の缶に、
この絵が描かれていて、
宝物入れにしていました。
このお姫様のドレスがすてき、このリボンが欲しい、
って、憧れて眺めていましたよ。
ここで再会できるとはうれしいです!
すばらしい解説に感動しました。
ありがとうございました。

NANTEIさま

> お見事です。
> 見事な解説です!
はい、ありがとうございます。
これから木に登ってきます。

おはなさま

> このすてきなパズルが私も欲しいです。
ぜひ挑戦してみてください。

> 子供の頃、いただいたお菓子の缶に、
> この絵が描かれていて、
> 宝物入れにしていました。
どんなお貸しが入っていたのでしょうね。 
私もきっと宝物入れにするでしょう。

素敵な女性ですよね。(はい、おはなちゃんと握手)
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白秋マダム

Author:白秋マダム
 
海外生活17年間の思い出と、
時事雑感、日々の暮しについて
エッセイを書いています。

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