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江戸川乱歩の「人間椅子」



よそさまのお宅を訪問したとき、ホテルに泊まったとき、ロビーやラウンジで

ゆったりとしたアームチェアを見かけると、わたしの胸の鼓動は早くなる。




黒アームチェア


近代的な椅子


茶アームチェア


古色蒼然とした年代物の椅子





小学5年生のとき雑誌で読んだ江戸川乱歩の「人間椅子」。

子供向きに易しく書き直されていたとしても、充分インパクトはあった。

椅子の中に見知らぬ男の人が入っている、、、、、。

そうとは知らずに座っていた女性。 座るたびに抱きかかえられていたのだ。




不思議さは尾を引き、大人になって本を買って読んだ。

不気味なのに忘れられず、人が入れそうな椅子を見るたびに思い出す。




短編でほかにも「お登勢」、「芋虫」など 怖いもの見たさ の思いで読んだ。

この作家の異様な怪奇趣味はどこからやってきたものか。

初期は欧米の探偵小説に強い影響を受けた本格探偵小説を書き、ペンネームも

エドガー・アラン・ポーから遊び心のように漢字を当てている。




黎明期の日本探偵小説界に大きな足跡を残した。

その一方で岩田準一とともに研究していた衆道の少年愛や少女愛、草双紙、

サディズムやグロテスク趣味などへの志向も強かったようだ。

自身が倒錯の世界に身を置いていたのか、研究の結果 冷徹な目で纏めたものか。




少年向けに、明智小五郎と小林少年 をはじめとする少年探偵団が活躍する

作品『怪人二十面相』等を多数発表した。

ラジオで放送されたとき、小学生たちは学校から帰って聞き入っていた。




とても人が中に入っていそうにもないアームチェアなら心騒ぐこともなく

座っていられるが、写真のような椅子は見ただけで「乱歩」を想像してしまう。 

怖い、、、、。

わたしの今までの長い人生、肘掛け椅子の大きいのを見るたびに恐怖を

抱かせるとは……、名作と言ってもいいのだろう。





でも、困ったことですのよ。








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非公開コメント

No title

「人間椅子」ですか!
読んだことないですね~
そんなに尾をひく小説、興味あります!

「芋虫」はおどろおどろしてて
若い頃、学生時代に読みました

一度,読んでみようかと思います!

博学だな~マダムは!

twngmg2 さま

> そんなに尾をひく小説、興味あります!
今と違って描写が過激でなかったのでよけい印象に残ったのでしょうね。
> 「芋虫」はおどろおどろしてて
> 若い頃、学生時代に読みました
寺島しのぶで映画があるようです。 劇写はとても観る気になれませんが。

> 一度,読んでみようかと思います!
「お登勢」も是非!
昔は本が少なかったので出版されている本を読むしかなかったのですよ。
現在は本がありすぎて、かえって読書から遠のいています。 迷いすぎ!
プロフィール

白秋マダム

Author:白秋マダム
 
海外生活17年間の思い出と、
時事雑感、日々の暮しについて
エッセイを書いています。

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