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「辻が花」を目の当たりにして




一竹パンフ


「辻が花」で有名な 久保田一竹 の美術館へ。

辻が花染とは 縫締絞の紋様染め のこと。

庶民の小袖に端を発し、後に武家に愛されて高級品としてもてはやされた。




糸で布を縛って染めるのはロウケツ染めにも用いる方法だが、こちらは繊細さに

おいて比ではない。

途方もない時間を要し、根気と仕上がりの予想が要求されるようだ。




久保田一竹は自身の 夢の館 を富士山の地に実現させた。

テーマは 「人と自然と芸術の三位一体」「新しい文化・芸術の発信地」

現在では富士山と並んでミシュランの三ツ星観光地である。


門


山の中腹の拓けたところをめがけて階段を登ってゆくと門がある。

バリの門を移築したのかと思ったが、インドのものらしい。

門の上部と両脇に現代アートのアイアン細工が施され、新旧の芸術が融和して

重量さをかもし出している。




紅葉した木々を眺め、人工的に造った庭でありながら自然さを感じる風情。

随所に置かれている大きな椅子はモダン。

まさに二大テーマそのものを具現化しているようだった。


一竹 カフェ


美術館に入る前のチケット販売の関所、この入口がまるでガウディ風。

左手のカフェ前のほうを見れば、バルセロナにあるグエル公園そのまま。

   (カメラを車においていったので、残念ながら写真はパンフレットから拝借)




受付を済ませて右手の部屋でビデオを見る。

辻が花を生み出すまでの苦労の歴史と認められた後の華麗なる評価が語られる。




ショップを通って右側に誘導されると歌舞伎と銘打って展示が、、、、、。

「どれが辻が花なの?」と、「えっ、これだけ?」と内心驚いた。

つまり先ず受付から小さな展示品を見て、おしゃれなカフェの存在を確かめながら

横を通り過ぎ、出口を出ると更に上へと矢印が、、、、、。

やっと本番が見られる仕組みになっているのだ。


展示品


建物は、トップはピラミッドを連想させ、下のほうは総桧のつくり。

中は天井が高く、能の舞台のようなステージを中央に配置。




アメリカのスミソニアンで好評を博した秋と冬の連作の着物が30枚。

一枚をとっても着られるし、連作としても完成されている。

でも、一番上の写真を見て、着てみたいと思う方はいらっしゃるかしら……。

しかも着れば見える部分と隠れる部分が出てくるし、、、。

やはり展示して芸術として鑑賞するのがふさわしいのだろう。

 
着物3点


今回はこれらの作品を見ていないが、有名な「辻が花」を目にしてひとつ納得!




江戸時代初期に姿を消した辻が花染め。

自由に絵画的表現のできる友禅の出現により、辻が花染めが衰退したと

いうのが有力な説だそうである。




下から上がってきて直接辻が花の本館へ行けるほうが感激は増すと思われるが。

素晴らしい建築物の本館に受付を持ってきたくない気持もわかるけれど、ね。







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非公開コメント

No title

驚きました。これは凄い所ですね。テレビの旅番組などもよく見ていますが、この美術館のことは全く知りませんでした。

No title

懐かしい・・・

久保田一竹さんが亡くなるまで毎年2回ほどづつ出かけておりました。
それこそ阿部宏さんがまだそれほど売れてない頃には
あの富士山の辻が花を着て真っ白にお化粧されて
能舞台のような劇を披露したり
兄弟の三味線演奏やらを聞きに行きました。

亡くなられてから一度行きましたが
なんとなく活気も無くなっていて
間の抜けたような様相を呈しておりましたよ。

やっぱり家主というものは
存在しているというだけで違うのでしょうねえ。。

Jadequest さま

> 驚きました。
河口湖の周辺は文化的な場所が多いと聞きました。
まだまだ未知の場所があるようです。

ちわわんさま

> 久保田一竹さんが亡くなるまで毎年2回ほどづつ出かけておりました。
わあ、羨ましいです。
近くにお好きな場所、関心事の場所があるなんて、、、、贅沢なことです!

> それこそ阿部宏さんがまだそれほど売れてない頃には
この方のこと知りませんでした。
きっと現在は有名人なのでしょうね。
あの着物は打ち掛けなのでしょうか。
裾にフキが入っていました。

> やっぱり家主というものは
> 存在しているというだけで違うのでしょうねえ。。
するどい!
そうかもしれませんね、、、。

No title

阿部 寛さん。字が間違っていたかも。。(笑)

映画俳優さんで元はモデルさんでした。
今色んな映画で大活躍されています。
新参者という映画がもうすぐ封切りですね。

久保田一竹さんのショーでは真っ白にお化粧をしていて
かんざしをさし 女性になっていました。
あの大きな体で赤富士の描かれている辻が花を
内掛けのようにかけていて踊られました。

あとお二人が他の蒼っぽい富士さんなどを身に着けていて
素晴らしかったですよ。

以外にも静岡から行くにはとても不便な処で
帰って東京からのほうが河口湖は楽だと思います。

この頃はとんと行かなくなってしまいました。
こちらからだと時間がかかりすぎてしまいます。

ただ亡くなったあとに2・3度行った時には
庭木の手入れなども変わってきていて
その前には茶花のようなものが多かったのに
裏に変な建物がたち その中にきんきらきんのものが飾られていたりと
ちょっとがっかりしたことを思い出しました。

ちわわんさま

> 阿部 寛さん。字が間違っていたかも。。(笑)
知っています~。
上杉謙信など、歳を取ってからいい味を出していますよね。

> 久保田一竹さんのショーでは真っ白にお化粧をしていて
> かんざしをさし 女性になっていました。
> あの大きな体で赤富士の描かれている辻が花を
> 内掛けのようにかけていて踊られました。
想像できます! そりゃあ素晴らしく豪華だったでしょう。
それにしても贅沢なショウですね。
一竹氏の作品に対する意欲が感じられ、見せ方を心得ていらっしゃる催しですね。

> 以外にも静岡から行くにはとても不便な処で
> 帰って東京からのほうが河口湖は楽だと思います。
そうだったのですか。
てっきりお近くていいなーなんて思っていたのですが、要するに行きたい気持ち
だったのですね。

> 庭木の手入れなども変わってきていて
> その前には茶花のようなものが多かったのに
> 裏に変な建物がたち その中にきんきらきんのものが飾られていたりと
> ちょっとがっかりしたことを思い出しました。
私もがっかりです~。
着物だけで充分豪華なので、他のところでは抑えておいてほしいですよね。
プロフィール

白秋マダム

Author:白秋マダム
 
海外生活17年間の思い出と、
時事雑感、日々の暮しについて
エッセイを書いています。

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