FC2ブログ

映画「たそがれ清兵衛」




たそがれ清兵衛


観たかったのにチャンスを逃した映画「たそがれ清兵衛」を観た。

笑い声を立てる場面も、涙があふれる場面もなかったが、いい映画だった。

呼び声高い派手な大作ではなく、きらりと光る佳作といったら失礼だろうか。




日本史に出てくる有名な人物ではない平凡な一武士の物語。

「武士の一分」を連想したほど似通った身分の下級武士の話である。

時代考証もしっかりとしていて気持ちがよい。

言葉遣いは当時のものではないし、鉄漿(おはぐろ)もしていないが

それは許容範囲だろう。




幕末の武士階級の困窮ぶりは気の毒なほど。

50石取りの武士には中間小者が一人。

病もちの妻女と小さい子供が二人、痴呆の始まっている母親との暮らし。

これ以上倹しく暮らせないほどの貧しさ。




ストーリーはお詳しい方にお任せして感想を。

とにかく清々しい映画である。

清兵衛は藩という組織の中の一人としての義務と責任を自覚。

それに足るを知る謙虚さと素直な人間愛も併せ持つ。

加えて人間としての矜持も忘れない、真の武士である。


たそがれ清2





江戸時代を通じて確立された武士道は庶民にも浸透し教育の要となった。

やがて 恥の文化 として日本人の心に定着し、人となりを測る物差しに。

昭和40年くらいまではこの物差しが社会で通用していた。




すべてはあのバブル期に崩壊

軽口を叩く男がもてはやされ、大口を開けて笑う女が罷り通る。

仕事人(親も含む)はプロ意識を忘れた。

人類は消費する快楽のため、生存に不必要な金と法律を生んだ




1本の映画からこの結論を導き出したのは笑えるが、それほど

見応えのある、考えさせられる映画だった。






スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

清貧

マダムこんばんはー。

【清貧】
私欲をすてて行いが正しいために、貧しく生活が質素であること。
いつのまにかこんな生き方を忘れてしまったようですね・・・

足るを知る謙虚さと素直な人間愛は消費社会の現代で
どこにいってしまったのでしょうか。

マダムのように賢い方々がもっと増えていっていつの日か
昔のような美しい日本を取り戻してほしいです。

yoshikoさま

> 【清貧】
> 私欲をすてて行いが正しいために、貧しく生活が質素であること。
改めて清貧の意味を噛み締めました。

> 足るを知る謙虚さと素直な人間愛は消費社会の現代で
> どこにいってしまったのでしょうか。
はっきりとどのくらいの割で道に外れた考えや行いをしている人たちが
いるのか知りたいものですね。
意外と変な人だけが目立っているのかも・・・と思いたいこの頃です。

> 昔のような美しい日本を取り戻してほしいです。
心も景色もですね、共感、共感!!
プロフィール

白秋マダム

Author:白秋マダム
 
海外生活17年間の思い出と、
時事雑感、日々の暮しについて
エッセイを書いています。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR