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映画「野菊の如き君なりき」




題名からして胸がときめく。

原作は伊藤左千夫の「野菊の墓」。

1955年度製作の映画は多感な少女だったわたしを虜にした。


野菊の墓


主人公の家は利根川に近い村の旧家。

物語は姉弟のように育ったイトコ同士の初恋。

女の方が年上など考えられぬ時代の結婚は望めず、噂だけが先行し、

娯楽のない田舎、農業を営む人たちの格好の餌食にされる。




中学へ行くために村を去る政夫、これを機に二人の仲は引き裂かれてゆく。

母のように慕っていた伯母に結婚など許されないことだと言われ、

仲のよい友達から恋心を抱く間柄になっている気持ちを諦めた民子。


野菊


野菊が好きだという民子を野菊のようだと言う政夫。

竜胆を見つけて政夫を竜胆にたとえる民子。




写真の野菊は色が濃く、都忘れのようだがわたしは民子を重ねる。

儚げな薄い色よりもきっちりと胸に濃く、濃く抱いている恋を想うから。


民子


船着場で最後の別れとなるシーン。

やがて民子は勧められるままに恋心を封印して嫁いでいく。





有田紀子という女優はこの映画の民子を演じるためにいた人のよう・・・

映像の美しさ、音楽の切ないまでの語り、、、

民子の母親も伯母もまだ鉄漿(おはぐろ)をしている時代。

また本を引っ張り出してきて読んでみよう。







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非公開コメント

No title

これ。。すごく印象に残ってます===

この時の政夫役?だったか・・
坊主頭の男の子を記憶していて
後に路傍の石の主人公になりましたね。

忘れられない作品です。

この作品のあとに
小さな紫の小菊を見ると・・
この映画を思い出したものでした。

ちわわんさま

> これ。。すごく印象に残ってます===
カラーでないのもいいですよね~
今観ると大人の立場にもなって考えられて、いやー映画って
ほんとうに面白いですねぇ。(誰だか判るでしょ?)

> この時の政夫役?だったか・・
> 坊主頭の男の子を記憶していて
> 後に路傍の石の主人公になりましたね。
観ていません、こんど借りてみましょう。

> この作品のあとに
> 小さな紫の小菊を見ると・・
> この映画を思い出したものでした。
辛抱強い昔の人って美しい!
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白秋マダム

Author:白秋マダム
 
海外生活17年間の思い出と、
時事雑感、日々の暮しについて
エッセイを書いています。

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